35000hitキリ番リクエスト小説です。
マリー様で「メイドさんシリーズで真一高校卒業あたりか、大学生活あたりのお話。」です。
ホント遅くなってすみません!!
ようやくちょっと前向きになった真一君です。
こんなんですがマリー様よろしければお納めクダサイ。
これからもよろしくオネガイシマス!!

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「おまえっ、これなんだっ!?」

目の前にはばつが悪そうな顔をしたのだめ。
俺の手にはのだめの成績表。
外の暑さなんか感じないクーラーの効いた部屋で、俺は信じられなくてのだめと
成績表を何度も見較べた。
成績表は見事に赤線だらけ。体育と音楽だけ5で、あとは悲惨な数字が並んでい
た。
確かにのだめは頭は良くない。それに最近は俺も入ったばかりの大学の事にかか
りっきりで勉強を見てやれなかった。

だけどこれはないだろ??
今まで試験の前は必ず泣き付いてきていたのに今回は何も言ってこないし、部屋
に篭って毎日何かをしているようだったから高校3年になってようやく自分で勉
強出来るようになったのかと思っていたのに...

「おまえ、試験期間中何やってたんだ??高校3年のこの時期にこんな成績とっ
てどうすんだよ?」
大きく溜め息を吐き出す。それにのだめはビクリと肩を揺らした。
「だって…」
「だってじゃないだろ?わかんないんだったらなんでいつもみたいに俺のとこ来
なかったんだよ…」
少し泣きそうな顔に内心しまったと思う。
だけど放っておいた俺にも責任はあるとはいえ、受験のこの大事な時期にこれは
ヒドイ。

これじゃあ、一緒の大学なんて無理だ。

「大学どころか卒業もヤバイだろ、これじゃあ。」

ついつい責めるような口調になるのは仕方がない。
今は実家から大学に通っているがのだめが同じ大学に入れたら春からはなんだか
んだ理由をつけて2人で大学近くのマンションを借りて住もうと思っていたのに。
うちの大学はそれなりにレベルは高い。
この時期にこの成績をとってるようでは合格はまず無理だろう。
一緒の大学がダメなら近い短大か専門学校か。

俺は頭の中で次のことを考える。
のだめがいかに頭がよろしくなかろうと俺にとっては最高かわいいし、愛しい。
離れるつもりはないから

「真一くん忙しそうだったから。」
言い訳するように唇を尖らせるのだめ。
俺はのだめには甘い。
それは半分のだめに嫌がられたくないとか嫌われたくないとかいつも大好きって言われたい俺の気持ちの為。
だから今も少し泣きそうになっているのだめにこれ以上言って嫌われたくないから溜め息を殺しつつ目の前の形のいい頭を撫でた。

「…とりあえず、このままじゃまずい。夏休み中補習もあるだろうけど、うちでも勉強みてやるから。」
ポンポンと頭を軽く叩くと顔を上げたのだめと目が合った。
「お勉強嫌いデス。」
「しょーがねーだろ。このままじゃ大学だって行けないんだから。我慢して今年の夏は勉強に費やしろ。」

ため息とともに言葉を吐き出すとのだめは少しだけ不思議そうな顔をして首を傾げた。
「のだめ大学行きマセンヨ?」

その言葉に俺は一瞬思考を停止させていまだ不思議そうに首を傾げるのだめを見下ろした。

「は?」

ようやく出たのはなんとも間抜けな声。
それにのだめは何度か瞬きを繰り返した。
「のだめは大学には行かないデスヨ?」
「大学行かないって、おまえ卒業後どうする気だ??」
もう一度駄目出しのように言われたのだめの言葉に慌てて疑問を吐き出す。

大学に行かない??
確かに勉強は出来ないがいままでそんなことは聞いてなかった。
大学に行かないなら、専門学校か?

まとまらない思考の中必死に頭をフル回転させているとのだめはまたもや俺に爆弾を投下した。

「おべんきょキライなんでもうガッコには行きません!!のだめ、就職しマス!」

しゅうしょく。
シュウショク。

就職…

「就職!?」

「ハイ。」

驚いた俺の声にのだめはニコリと笑う。

「就職って、おまえ…」
ニコニコと笑うのだめはかわいい。
だけど仕事が出来るかと言えばそれはお世辞にもそうとは言えない。

というかハッキリ言って俺が会社の人間ならまず雇わない。

家事は出来ないし。
それ以前に自分の身の回りの事だってろくに出来ないのだ。

そののだめが会社で働くなんて絶対にムリ。

「おまえには無理だ。」
どうやって諦めさせようかと俺の頭は再びフル活動。
大学や専門に行かないにしても就職だけは思いとどまらせなければ。

だけどのだめは意外と頑固だ。
俺の否定の言葉に頬をプクリと膨らませて不機嫌そうな顔になった。

「むきゃー!ムリじゃないデス!!」
「絶対に無理だ。というより試験でまず落とされる!」
「そんなことアリマセン!もう内定もらってマス!」
「はぁ!」
もう内定もらってる!!?
そのありえない真実よりも俺はなんでそんな大事なこと俺に言わないんだよとかムカついてどんどん口調がきつくなってしまった。
「働くなんておまえには無理だ!どうせ1週間もしないうちに泣きついてくるのが目に見えてる!」
「泣きマセンヨ!」
「今までそう言って俺に泣きつかなかったことなんてないだろ!止めとけ、俺が断りの電話してやるから。」
「ムキー!真一君のバカ!!」
「バカはおまえだ!!」

お互いヒートアップしてもう何がなんだかわからない。

「真一君なんか大っキライデス!!」

そう最大ボリュームの声で叫んでのだめは部屋から走り出てしまった。

俺はようやくその声に我を取り戻してのだめが出て行ったドアを呆然と見つめた。

大っキライ…

大っキライって…

言い合っていた内容とかそんなことは吹っ飛んでただ呆然と言葉を呟く。
「大っキライ…。」
はじめてのだめに言われた。

今まで数え切れないくらいの好きを聞いてきた。

なのにたった一度の大っキライに俺はショックでそのままヘナヘナと床に座り込んだ。

あんなバカバカしい言い合いで今までの関係がすべて壊れてしまったような絶望感。
そんな筈はないと思うのにのだめから言われたキライと言う言葉にもう終わりだとか思ってしまう。

明日になれば元通り。

また好きって言葉とともに可愛い笑顔をくれる筈。

俺は自分にそう言い聞かせて何とかその場を乗り切った。

 

……。

しかし、のだめの怒りは1日どころか1週間経っても収まらなかった。

まず俺の前には顔を見せてくれない。
うっかり俺と会ってもわかりやすくフンと顔を背けてさっさと足早に去ってしまう。

正直言って落ち込む…

っていうかキツイ……

「おー、千秋どーした??不機嫌そうな顔がマスマス凶悪になってるぞ!」
大学の講義が終わり、片づけをしていると能天気な峰の声が聞こえた。
顔を上げると声と同じように能天気なバカ顔を晒した峰が手を上げながら近づいてきたところだった。

「うるさい。」
「なんだー?本気で不機嫌??」
「バカバカしい。」
手早く荷物をまとめ立ち上がると峰は急に笑い始めた。

…しかもバカデカイ声で。

「なんだ?」
「だって、おまえ。ひー腹イタイっ。」
「…殴るぞ。」

不機嫌な俺など見慣れているから怖くないと言いたげに、峰はニカリと笑った。
「だっておまえがそんな不機嫌になってるのってのだめのことだろ?
いやー、あの俺様千秋様が年下のぽやんとしたかわいい女子高生に振り回されてるとはなー。」

「うるせー。」

図星なだけにイタイ。

「今度はなんだ?またのだめに付き纏う男でも現れたか?」

「…大っキライって言われたんだよ。」

「は?」

「だから、大っキライって言われたんだよ!」

半ばやけくそで怒鳴ると峰は思いもよらない言葉を聞いたとばかりに目を丸くした。

「え、のだめに?」
「ああ。」
「そりゃあ、また…。まぁ、でものだめっておまえのこと大好きだろ?だからまぁその場の勢いでそう言っちゃっただけだって。
明日にはまたニコニコ笑って大好きって言ってもらえるって。」

俺だってそう思ってた。
だけど実際は…

「言われたのはもう、一週間も前だ。いまだ目すら合わしてくれねーよ。」
「あー。」
俺の自嘲気味な言葉に峰は間抜けな声を上げて虚空を見上げた。

「で、おまえなにしちゃったの?」

不本意だが峰に話すとそりゃおまえが悪いなんて言われた。
まぁおまえが心配するのもわかるけどのだめだっていつかは自分で働かなきゃなんねーんだからさ。
なんてありがたくもない助言付きで。

別にのだめは働かなくたっていい。
俺の傍に一生いてくれるなら俺が養ってやる。

俺がそう言うと峰は呆れ顔。
おまえはほんとバカだななんてバカに言われたくない。

その上じゃあさっさとプロポーズでもしろよなんて言う。

出来るならとっくにしてる。
頷いてくれるなら俺は今、この瞬間にだってしたっていいと思ってる。

だけど、そうしないのはのだめが俺にそういう感情を持っていないと知ってるから。
のだめの望むように俺は傍にいたい。
俺が欲を出した瞬間きっと2人の関係は変わってしまうと知っているから。

その瞬間のだめは俺の傍から居なくなってしまう。

そんなのには堪えられないから俺は自分を騙してのだめの傍にいることを望んだのだ。

すべてのだめの傍にいるために。

いろんな感情を我慢して我慢してただ一緒に居る為だけに。

だから大学だって一緒のところに行くと思ってた。

だけど実際はのだめは一人で就職を決めてしまった。
のだめはたぶん俺がいなくてもきっともっといろんな事が出来る。
そんなことは俺だって知ってる。
だけど俺がのだめの傍にいる理由は手のかかる使用人の娘の面倒を見てやってるというものだから
それがなくなれば俺の存在意義はないだろ。
だから気づかない振りをしてたのに。

もうその理由には限界の時なのかもしれない。

「俺から自立してくってことか…」

ポツリと呟くと余計惨めになる。

「おまえさ、ほんとにバカだよな。なんで頭良いのにこんな簡単なことわかんないんだよ。」
「何がだよ。」
峰の呆れたような声にムッとする。

「だからさ、のだめが離れていくとか何で思うわけ?」
「実際離れていこうとしてるじゃねーか。」
「のだめはそんなこと全然思ってないと思うけど。」

「じゃあ、どう思ってるんだよ?」
峰のわかってるという態度が忌々しい。
のだめのことはおまえに言われなくても俺が一番知ってるんだよ。

そうは思うけれど、今ののだめの考えてることは俺にはさっぱりわからない。
俺から離れたいのか?
それともそうじゃないのか?

「そんなの本人に聞けよ。じゃないとおまえも納得出来ねーだろ?」

ムカムカする俺なんか気にすることなく峰はそうさらりと言いのけた。

確かにそうだ。
峰に言われたんじゃあ俺は納得できない。

「帰る。」
「おー、のだめによろしくな。」

憮然と言い放った俺に峰は機嫌よく手を挙げた。

家に帰るまでの間俺の頭の中はのだめのことと峰に言われた言葉だけがグルグルと回り続けていた。

家に帰るととりあえず自室へと向かう。
荷物を置いてからのだめのところには行こう。
言ってきちんとのだめの話を聞こう。
この間はのだめが自分に何の相談もなく進路を決めてしまっていた事実に唖然となって動転してしまったから。

のだめが俺から離れたいのなら、もう俺には止められない。

覚悟が必要だ。

どんなことがあってものだめが傷つかないように。
俺は絶対にこの気持ちを押し殺さなくちゃいけないんだ。

そう思い覚悟を決めたところで自室の前にたどり着いた。
ドアを開けようとノブに手をかけたところでドアは内側から勢いよく開いた。

慌てて開くドアを避けると中から今までずっと頭に浮かべていた相手、のだめが飛び出してきた。

「おまえ、危ないだろーが。」

「真一君。」
飛び出してきたのだめを軽く叱るとのだめは弱弱しい声で俺の名を呼んで顔を上げた。

その表情に俺の胸が跳ねた。

目に薄っすらと涙を浮かべ俺を見上げるその表情。

のだめの今にも泣き出しそうな様子に今まで色々考えていたことは吹っ飛んでただその曇った表情に目が釘付けになる。

「ど、どうした?」
慌てて手を伸ばし、白く柔らかい頬を撫でる。

「これ…。」
「ん?」
のだめはおずおずと手に持っていたものを俺の目の前に持ってきた。
のだめが持っていたのは何冊かの冊子。
俺が来年からのだめと住もうと思って集めていたマンションなんかのパンフレットだった。
「これがどうかしたのか?」

「真一君、おうち出ちゃうんデスカ!??」
のだめは持っていたパンフレットをそのまま廊下に落とすと俺の腕を掴む。
「え?」
「引っ越しちゃうンデスカ??」
「…あ、ああ。大学も少し離れてるしそろそろ自立もいいかなと思ってちょっと考えてる。」
それはのだめが一緒だというのが大前提だけれど。
まだ本人には話していなかったなと今更気づく。

そののだめは俺の言葉を聞いた瞬間この世の終わりのような顔になって今までかろうじて目じりで止まっていた涙がボロリと頬を流れ落ちた。
「そんな。」
止まることなく流れる涙に俺は大慌てでのだめを抱きしめながら涙を手の甲で拭ってやる。
「どうした?」
「だって真一君が引っ越しちゃったら、のだめの計画が…。」
「計画?」
「ソーデスヨ!せっかく真一君と離れないようにのだめいっぱいがんばったのにー!」
そしてわんわん泣きながら俺にしがみついてくる。

俺と離れない為に?

とりあえずちゃんと話を聞こうと腕の中ののだめを見下ろす。

「何の話だ?」
「だからのだめいっぱいがんばったんデス!お辞儀の仕方とかお掃除の仕方とか!」
まだ目に涙を溜めたまま一生懸命話すのだめ。
しかし俺にはちっとも意味がわからない。
まぁその一生懸命に話す姿は可愛いんだけれど。
とりあえず俺は疑問を口にした。
「お辞儀?掃除??」
「そーデス!やっとメイド頭の千代さんにオッケーもらえたのにー!!」

千代さんというのは若い頃からうちで働いてくれているメイド頭。
彼女には子供の頃から俺やのだめはかなり世話になっている。

「千代さんにオッケーって…」

「来年からメイド見習いにしてもらえるようにがんばったんデス!!」

メイド…

「って、おまえが??」
「ソーデスヨ!!」

うちはとりあえず何代も前から会社経営なんてものをしているからか使用人は結構いる。
メイドも数人かいるが、身の回りの世話からいろんな雑務までかなりハードな仕事だ。

のだめの母親もかつてはその仕事をしていたが…。

とりあえずのだめに出来るとは思えない。

「なんで、メイド…。」
はぁとため息をつくとのだめはギュウッと俺に抱きついてくる。

「だって真一君と離れたくないんだもん。」

「え?」
のだめの言葉にもう一度のだめを見下ろす。
「だってのだめ頭良くないし、お金持ちじゃないし、可愛くもないし。でも真一君は頭はすーごくいいし、お金持ちだし、かっこいいからそのうちのだめのことなんて忘れちゃってどんどん先に行っちゃうから。
だからこのおうちのメイドさんになればずっとそばに居れると思ったんデス。」

「俺と離れたくないから?」

「ソーデスヨ!!なのに真一君は止めろって言うし、引っ越すって言うし…。そりゃのだめと一緒なんてめんどくさいからヤダってわかるけど、急に居なくなっちゃうなんて卑怯デスっ。」
またポロポロと泣き出したのだめに俺は何も言えなくてただギュッと抱きしめる。

ヤバイ。

ヤバイ。

なんだよ、それ。

めちゃくちゃ嬉しい。

俺と離れたくない。

のだめがそう思ってくれただけで俺は嬉しくて舞い上がりそうだった。

「迷惑なんて、めんどくさいなんて思ってねーよ。」
「ウソデス。」
「こっち向けよ。」
「ヤデスー。」
「いいから。」
恐る恐る俺を見上げるのだめ。

うるうるとした瞳と桃色に染まった頬。

ヤバイ。

気持ちが。

「迷惑なんておもわねーよ。引越しだって本当はおまえと一緒に住もうと思ってたし。」
「ホントに?」
「ホント。」
「のだめから離れて行っちゃったりしませんか?」
「いかねーよ。おまえこそ…」

「のだめは真一君とずーっと一緒がイインデス。」

もういいや。
自分の気持ちを抑えるのは。

言いたい。

我慢なんて出来ない。

今なら言っても。
言って駄目でも、後悔しない気がする。

「俺は一生おまえといたいんだよ。おまえが好きだから。」

のだめが大きな瞳をぱちくりとさせて俺を見る。

「好き?」
「ああ。好きだ。」

何度も何度も瞬きさせてそして頬を赤く染める。
それがとても綺麗でかわいくて俺は更にのだめを抱きしめた。

「おまえが好きだ。だから俺から離れんな。」

「ふえ。」
「返事。…なんか言って?」
小さくヘンな鳴き声を出すのだめの耳元へ囁く。
かなりかっこ悪い。

「のだめは生まれた時からずーっと真一君が大好きデス…。」

「うん。」

「だから、離れません!」

もう抱きつぶしてしまうんじゃないかってくらい強く抱きしめた。

「ほんとに?」
「ホントデス!!」

ああ、ヤバイ。

幸せで死にそうだ。

臆病で何も言い出せなかった俺はバカだ。

もっと早く言っていれば幸せはすぐにでも手に入ったのに。

「のだめはずーっと傍にイマス!」
「うん!」

「立派なメイドさんになってずーっと真一君のお世話しますからね!」

 

……?

ん?

「メイド?」

「ハイ!頑張ってチョースーパー出来るメイドさんになって真一君の一番のメイドになります!!」

「は?」

 

メイド?

恋人じゃなくてメイド??

俺はのだめから腕を離し、ずるずると床に座り込んだ。

アホか…

俺ってほんと…

のだめの頭の選択肢に俺イコール恋人っていうのはないのだろう。

一生一緒に居たい。

でもそれは男と女としてじゃない。

じゃあ、どういう気持ちだよ!?

俺には理解できないけれど、もう遠慮はしない。

メイドになりたいならなればいい。
どんな手を使ってでも俺専属にするし。

そして絶対に傍から離したりなんてしない。

すぐには無理でも絶対におまえを手に入れるから。

 

絶対にいつかメイドじゃなくて恋人として傍に居たいって言わせるから。

 

覚悟しとけよ。

 

不思議そうに俺を見下ろすのだめを見上げる。

「好きだ。」

その言葉に恥ずかしそうににこりと笑う。

「のだめも大好きデス。」

 

もう逃がしてなんてやんねーよ。

end